ベタが底に沈んで動かない!病気?老化?原因と対処法をブリーダーが解説

ベタが底に沈んで動かない!病気?老化?原因と対処法をブリーダーが解説

ベタは日本でも指折りにおなじみの熱帯魚で、初心者から上級者までに愛される魚です。

愛嬌もある魚なので、調子が悪そうに見えるととても心配になりますよね。

あからさまな病気であればまだ対処もできるのですが、店員時代にもよく相談されたのが、「ベタが動かない」という状態。

今回はベタが動かない原因と、その対処法をベタブリーダーが解説します!

ベタが動かないときに考えられる原因と対処法

ベタ クラウンテール ボトル

ベタがあまり動かなくなったな、と思ったら、すぐに環境を変えたり、薬を入れたりする前に、まず様子を観察して原因を探ってみましょう。

原因がわからないまま対処すると、その対処のせいで弱ったり病気になったりすることがあります。

見分けるのが難しい場合には、まずは基本に立ち返って、ベタにとって最適な環境を整えてあげることから始めましょう。

老化(寿命が近い)

ベタの寿命は3~5年程度と、比較的短いうえに、お店に並ぶベタはすでに1歳前後になっている場合もあり、おうちに迎えてからの余生はより短くなります。

ベタはもともとヒレの短い魚ですが、品種改良によってヒレの大きな魚になりました。(プラカットやメスを除く)

このため、本来の体の体格から考えれば異常にヒレが大きい状態で、人間でいえば十二単をずっと着ているようなイメージです。

このため、老化で体力が落ちてくると、体力を浪費しないためにあまり動かなくなる傾向にあります。

年を取ったベタの飼育方法

老化は病気ではないので、これといった対処法はありません。

寿命が尽きるその時まで、快適に暮らせるようにしてあげましょう。

ひとつ注意するとすれば、年の取ったベタは病気になるとたちまち弱ってしまい、治療する暇もなく死んでしまうことがあります。

なので、基本の飼育方法をしっかり守って手厚く環境を作ってあげて、病気にならないよう管理してあげましょう。

もし水面に泳ぐのも大変そうで、餌を食べにくいようであれば、沈む餌を与えましょう。

通常ベタ用の餌は水面に浮くよう作られているため、ウーパールーパー用の餌や、ナマズの餌などを砕いて一口サイズにしてあげれば、十分な栄養を確保しつつ食べやすくなります。

冷凍赤虫も沈みますし栄養豊富ですが、消化しにくいデメリットもあるので主食としては避け、与えるときは細かくカットしてあげましょう。

ベタの老化と寿命に関してはこちらで詳しく解説しています。

寒い時期の水温の低下

ベタは暖かい地域出身の魚なので、日本の秋から春にかけては寒すぎることがあります。

具体的には25~28度が理想的で、これ以下になると動かなくなり、エサを食べなくなることもあります。

水温低下によって動かないこと自体は病気ではありませんが、水温が引くと免疫力が低くなり、病気を誘発してしまうこともあるため、必ず水温は保ってあげるようにしましょう。

ベタの水温管理

通常、熱帯魚を飼育する場合は、水槽内にヒーターを入れて、水温を自動で上昇させる方法を取ります。

しかしベタの場合、小さな水槽で飼育することもあり、その方法がとりにくく、丈夫なことに甘えてヒーターを入れずに飼育してしまう方も多いです。

しかし沖縄などを除けば秋以降のヒーターは必須です。

基本的には、室温を高く保てないのであれば、ベタは最低でも5L以上の水槽に入れて飼育するのがおすすめです。

5L以上であればヒーターを設置するためのスペースも確保できますし、水量が多ければ多いほど水温の変化も小さくて済みます。

もしどうしても大きな水槽が難しい場合は、爬虫類用などのパネルヒーターを使う方法もあります。

通常水の中に入れる熱帯魚用ヒーターに対し、爬虫類用パネルヒーターは水槽の外から温めるためのものなので、水槽のサイズに関係なく設置が可能です。

ただし温度を一定にするのがむずかしく、防水性が低いことも踏まえると、やはり大きめの水槽に熱帯魚用ヒーターを入れたほうが管理しやすいでしょう。

ベタの水温管理に関しては、こちらでも詳しく解説しています。

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疲れ

人間と同じで、疲れたベタは休むためにあまり動かなくなります。

これもあまり心配しなくてもいいのですが、疲れる原因を取り除かなければずっとその状態が続きますし、やせてしまうこともあり得ます。

やせてしまうと体力が落ち、病気を誘発してしまうので、早めに対処しましょう。

ベタが疲れる原因

ベタが疲れる原因は、水槽の中の原因と外にも原因があることがあります。

水槽の中の原因としては、タンクメイトがいて気が休まらないこと、またはフィルターなどの水流に逆らって泳がなければいけない等が考えられます。

基本的にベタはタンクメイトを嫌うことが多く、もし気にしているようなら別な水槽に移してあげましょう。

フィルターに関しては、水流を弱める、もしくはフィルターは使わずに水替えなどで対応するといいでしょう。

水槽の外の原因としては、隣の水槽の生き物が気になってしまい、威嚇を続けていることがあります。

とくに見える場所にベタがいると興奮してしまうので、仕切り板などで目隠ししてあげるようにしましょう。

いっそのことカッティングシートで側面を覆ってあげるのが楽かもしれませんね。

性格

ベタは愛嬌がありますが、それは性格が見えやすいことも一因だと考えています。

実際ベタそれぞれの個性は強く、エサの好みも違ったりします。

行動にもその性格が影響することが少なくなく、性格的な要因で動かないこともあります。

これも問題ないといえばないのですが、あまりに動かないとヒレが固着してしまったり、消化不良の原因になることもあります。

動かない性格のベタの飼い方

性格的に動かないベタは、隣のベタをずっと見ていたために、よそからの刺激に無頓着になってしまった場合が多いです。

この場合直すのは大変ですが、しばらく安心できる環境においてあげて、鏡でフレアリングを促すと活発になることがあります。

もしそれでも動いてくれない場合は、タンクメイトなどを入れると動いてくれることもあります。

青コリドラスなど、ベタに危害を加えず、ベタも危害を加えない魚が理想的です。

しかし、少なからずベタのストレスになりえるため、無理に行う必要はないでしょう。

病気

病気で体調を崩したベタは、動かなくなることが多いです。

白点病など、痒がってむしろ活発になる病気もありますが、その場合は見てわかりやすいです。

体の中から不調をきたす病気もあるので、よく症状をチェックしてあげましょう。

ベタの病気の対処法

ベタが病気になった場合、基本的にはほかの熱帯魚と同じく薬での対処になります。

魚の病気について書くと長くなってしまうので、魚病薬を作っているニチドウ様のサイトを参照してください。

http://www.jpd-nd.com/n_jpd/shinryo/shinryo.html

ベタの場合、注意したいのがフン詰まりです。

エサをあげているにもかかわらずフンが確認できず、お腹が膨らんでいるとフン詰まりのサインです。

対処法はよくフレアリングをさせてあげて、それでもだめならココア玉などを試しましょう。

ココア玉とは、エサに濃く溶かした純ココアをしみこませたもので、便秘に効くといわれています。

ただし水質を急激に悪化させるため、できれば大きめの水槽に移してあげて、こまめに水替えをしてあげるなどの対処が必要です。

水質の悪化など

済んでいる環境が合わない場合、病気になっていなくても活性が下がることがあります。

基本の飼育方法がしっかり守れていれば問題ないはずですが、その個体ごとの好みもあるので、病気の兆候がなく、発色が悪いような城代が見られる場合は水質を調整してあげましょう。

ベタの水質調整

基本的な飼育方法は別途ページを作っていますので、そちらを参照してください。

もしこのほかに水質を調整する場合は、「水温」→「水替え」→「ph調整」の順で行いましょう。

これは変化によるダメージが少ない順なので、もし原因がはっきりすれば手順は飛ばしてもOKです。

まずは水温についてですが、オートヒーターなら基本的に水温は問題ないはずなので、水温が局地的に上がっていないかをチェックしてみましょう。

熱帯魚用ヒーターは水流で水をかき混ぜる前提で作られているため、基本的にフィルターを入れないベタの水槽では水温がヒーター周りだけ以上に高くなっていて、ほかが冷たいということもあります。

水槽の各部の温度を測って、もし水温に大きな偏りがあるようならゆるやかな水流を作ってあげましょう。

水替えについては、水槽内の毒素を逃がしてあげる目的と、ゆるやかなphの調整する目的があります。

このため一気にすべては交換せず、半分~1/4程度の水替えが適切です。

交換する水も冷たい水を入れずに、できれば最低でも常温の水にすることがのぞましいです。

最後にpHの調整ですが、これは正解がわかりにくいです。

というのも、ベタの好むpHは産地などによって違い、弱酸性を好む個体や、アルカリ性を好む個体もいるからです。

つまり、調整するとベタの好みと真逆になってしまい、体調をかえって崩してしまう可能性があるのです。

このため水質の変化はなるべく起こしたくないないので、あまり薬は使わず、弱酸性にするなら流木やマジックリーフの投入を、アルカリ性にするならカキガラやサンゴ砂を少量入れるなど自然な水質変化にしてあげましょう。

ちなみに、食塩や海水の元を1Lに対し耳かき一杯分入れてあげることでも体調が戻ることもあります。

これも産地による影響なのですが、この量の塩を入れたからと言って体調を崩すことはほとんどないので、調子が悪そうだと思ったら少し塩を入れてあげるのもおすすめです。

ベタを元気に育てるコツは予防!

ベタ プラカット コイベタ 鯉

ここまで対処法を紹介してきましたが、一番の対処法は予防です。

調子が悪くなる原因を未然に取り除き、調子を悪くしないのが一番です。

初心者の方ではお店で調子が悪い個体をあえて買うことは少ないと思いますので、原因はたいてい持ち帰った後の環境にあります。

まずは基本の飼育方法をしっかりまもって環境を作り、調子が悪くなる原因をなるべく取り除いてあげましょう。

しっかり飼育していればもし調子を崩した時に原因も特定しやすくなりますし、いいことづくめです。

ベタは丈夫という言葉に惑わされず、基本を忘れずに飼育してあげてくださいね。

やさしい熱帯魚さんサテライトではベタについての情報を徹底的にサポートしていきますので、興味がある方はぜひまた遊びに来てくださいね!

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