レオパの餌はなぜコオロギ?ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与えるメリットと与え方を解説

レオパの餌はなぜコオロギ?ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与えるメリットと与え方を解説

コロナ禍でおうち時間が増えたことで、この機会に爬虫類や両生類を飼育してみたいという方も増えました。

特にヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は比較的初心者にも飼育しやすく、人気の生き物です。

しかし、「コオロギが主食」と聞いてしり込みしてしまう方も多いです。

実際、必ずしもコオロギでなければいけないというわけではないのですが、コオロギはヒョウモントカゲモドキの餌として、非常に優れていると言えます。

今回はなぜヒョウモントカゲモドキの主食はコオロギなのか、どうやって与えるのかなど、ヒョウモントカゲモドキとコオロギの関係に関して解説します。

ヒョウモントカゲモドキの餌としてのコオロギの有効性

レオパのような爬虫類や、ウェルツノガエルのような両生類を飼育してみたいという方にとって、ネックにもなるのが餌となるコオロギの存在でしょう。

正直に言えば、レオパの餌はコオロギでなくてもいいですし、どうしてもいやだというならほかの選択肢もあります。

ゴキブリ(デュピア)とか・・・。

このサイトにたどり着いた方には、コオロギを与えているけど、キープが大変すぎると思っている方も多いでしょう。

しかしコオロギを敬遠をする前に、なぜ爬虫類や両生類などの餌としてコオロギがここまで覇権を握っているのか、その理由を覚えておきましょう。

栄養バランス・消化しやすさが優れている

私も飼育しているレオパやカエルには、コオロギをメインに与えることが多いですが、その最たる理由が栄養バランスが非常に優れていることにあります。

例えば、コオロギ以上に餌虫として流通しているミルワームの場合、脂肪分が非常に多いです。

人間は肥満にある程度対応できますが、爬虫類や両生類の場合、肥満が原因の病気というのが非常に多くなります。

量を調整しても、たんぱく質の摂取量も必然的に落ちてしまうため、栄養バランスがとりにくいです。

コオロギに限らず活餌虫にビタミンやカルシウムの添加は必須ですが、たんぱく質量と脂質量のバランスが取れているということは大きなメリットです。

また、ミルワームのような餌虫は皮膚がひとつながりになっているため、消化しにくいというデメリットもありますが、コオロギは比較的消化吸収しやすいというメリットもあります。

とくにベビーや年老いたレオパにはもちろん、体調を崩している個体に対しては、動物病院でもミルワームよりコオロギを与えるよう指導されることもあります。

嗜好性が高い

栄養価に関して熱く語りましたが、実は人工飼料のほうが栄養価に関してはよっぽど勝っています。

それも当然の話で、栄養価だけを考えれば、ターゲットにする生き物に必要な栄養価を自在に配合できる人工飼料に勝るものはありません。

ではなぜこのサイトでコオロギなどなるべく活きた餌虫を与えるように勧めているかといえば、それはなにより嗜好性に着きます。

野生動物の気質が強く残っているエキゾチックアニマルにおいて、エサを食べないというのは、人間が思っている以上に異常な事態です。

体調不良や成長不良などにも繋がり、健康を大きく損なうこともあります。

レオパのように肉食性の生き物の場合は、獲物の動きというのに非常に敏感に反応し、特に生きた昆虫のリアルな動きは、とても食欲をそそるものです。

野性化で食べているように生きた餌を捕食することで本能を刺激し、生き物本来の行動を誘い、体の機能を正常にしてくれることを期待して、筆者は生きた餌にこだわって与えています。

もちろん生き物の体調管理人工飼料を問題なく食べるという場合には、人口餌を中心に与えたからと言って、大きく健康を損なうことはありませんが、たまに生きた餌を追いかけさせてあげるといいでしょう。

繁殖が容易でローコスト

餌虫は意外と高価で、ヨーロッパイエコオロギで筆者の近所のショップで言えば平均で15円ほど、デュピアであれば10円ほどです。

全国的な平均価格よりやや高いので、たぶん地方なので送料等でちょっと高めかもしれませんね。

これをアダルトであれば2~3日に一回、ベビー期には1日に2,3度与えなければいけません。

筆者の場合、職場から最寄りのショップで20円で購入しているので、まともにコオロギだけを与えれば、月1500円ほどになってしまい、それがレオパだけで7匹なので、月に1万円以上の出費になってしまいます。

じゃあなんでそんなに高価な餌をコンスタントに与えられるのかといえば、私が高級取だからではなく、繁殖が容易だからです。

冬に寒くなる地域なので冬季間はしていませんが、春先に親になるLサイズのコオロギを30匹も購入してくれば1か月半程度で十分なサイズまで成長し、うまくいけばそこから半年は新たに購入する必要はありません。

30匹で600円なので、大幅なコストカットになりますね。

のちほどちらっと触れますが、繁殖させるための設備もお金をかけても1棟1000円程度なので、とくに寿命の長いレオパを飼育していくのであれば、繁殖方法は覚えておくに越したことはありません。

ちなみにゴキブリの一種でもあるデュピアも繁殖はコオロギ以上に容易ではあるものの、脱走のリスクと、見た目的な問題があるので、広くお勧めはしていません。

ヒョウモントカゲモドキへのコオロギの与え方

ヒョウモントカゲモドキ

ではコオロギがどれだけ素晴らしいものかわかったところで、実際にコオロギをレオパに与える際のポイントを解説します。

あくまで筆者がレオパに与える際にやっていることで、人によってはそこまでしていなかったり、もっと気を付けるべきという点もあるかもしれませんが、一応動物園の飼育員さんに話を聞いて行っている方法なのでぜひ一読いただければと思います。

①コオロギのキープで栄養価を高める(ガットローディング)

人間が食べる物でも、脂ののった魚とスカスカの魚があるように、栄養価はその生き物の状態で大きく変わります。

キープする中でその栄養価を高めてあげることをガットローディングと言い、主に餌虫に与える餌を管理することを指します。

コオロギの内臓に残っている餌の栄養価も影響するといわれていますね。(ガットローディングの語源がまさにこれだそうな)

ショップで購入したコオロギを与える場合も、入荷直後などは輸送中にコオロギが栄養不足になっていることもあるため、できれば1~2日程度ガットローディングして与える方が理想的でしょう。

コオロギの場合は雑食性なので、水分補給を考えれば野菜中心にはなりますが、煮干しなどたんぱく質の多いものも与えるといいでしょう。

筆者の場合は、高たんぱくな肉食魚用の餌などをふやかして与えることもあります。

②必要に応じて脚を外す

コオロギはご存知の通り跳び跳ねるため、コンスタントに食べてもらうために脚を外す下ごしらえが必要になることもあります。

虫嫌いの方にとってはなかなかの苦行ですが、コオロギの脚がレオパに対して悪影響になることもあるため、特にベビーにおいては必須の作業です。

ある程度大きくなったレオパの場合、筆者の管理下に置いては脚を外さなくても問題が出たことはありませんが、見るからに鋭いですし、外すに越したことはないでしょう。

寝室にもレオパがいる筆者にとっては、次にふたを開けたときに脱走のリスクを軽減する目的もあります。(昔寝ているときに頭の上をコオロギが歩いていることがあったので)

外し方はさまざまですが、ピンセットで脚をもって引っ張ったり、筆者の場合ははさみで根元からカットしています。

余談ですが、餌用のコバエにはフライトレスという改良されて飛ばないタイプが流通しているのに、コオロギで跳ねない改良種が流通しないのはちょっと不思議ですよね。

③ビタミンとカルシウムを添加(ガットローディング)

これはコオロギに限らずですが、ビタミンやカルシウムのバランスを整えるため、サプリメントを添加する作業が必要で、これをガットローディングと言います。

ビタミンについては上げていないという方もいるのですが、筆者の場合はほかのビタミンが必要になる個体にも一緒に下ごしらえして与えていますが、それで問題が出たことはありませんし、心なしかそうしてからは脱皮もスムーズで、発色がいい気がします。

筆者の場合は、脚を取ったコオロギをいったんサプリメントを入れた容器に入れ、フタをして軽く振ってまぶしてから与えています。

エサ皿を使う方は、エサ皿にコオロギを入れてからサプリメントを振りかけるという方もいますが、筆者の場合貧乏性で余ったサプリがもったいなく見えてしまうのと、サプリが固まった皿を洗うのが結構億劫なので、あらかじめ振りかける方法を取っています。

④レオパに与える

下ごしらえが済んだら、お待ちどうさまでレオパに与えます。

与え方も人それぞれで、直接ばらまく方、エサ皿に入れる方、木製のピンセットで一匹ずつ与える方などがありますね。

筆者の場合はばらまくことが多いですが、理想を言えばピンセットで一匹ずつ与えるのがいいでしょう。

理由としては、ばらまいて好きに食べてもらう方法の場合、エサに熱中しすぎてレイアウトやガラス面に頭をぶつける個体がいて心配なこと、底材の素材によってが誤飲の可能性があること、ちゃんと食べているのか把握しにくいことなどがあります。

エサ皿はダスティングしやすいメリットはありますが、脱走防止タイプでも結局コオロギがコオロギの上に登って脱走してしまうということも少なくないので、ばらまくのと同じデメリットが生まれることもあります。

ピンセットであればしっかり与えられますし、誤飲のリスクや衝突のリスクもなく、最も確実と言えます。

ただ、あくまで筆者のイメージだけですが、エサを簡単に獲れすぎると食べて寝て排泄するだけの生活になってしまうので、本能を刺激して動いてくれるよう、誤飲や衝突でのリスクをなるべく低くして、逃げるコオロギを追えるようにケージにばらまくようにしています。

ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与える量と頻度

よく聞かれるポイントでもあるのですが、レオパにコオロギを何匹どれぐらいの頻度で与えればいいのかという問題はなかなか難しいです。

成長サイズや各個体の状態によるので、あくまで指標にはなりますが、筆者がどのような頻度で、どれぐらい与えていたかを紹介します。

ベビー期のヒョウモントカゲモドキ

生後間もないヒョウモントカゲモドキの場合、まず頻度に関しては1日2~3回が適していると言われています。

実際、仕事などの都合もあるので難しいかとは思いますが、筆者の場合は朝晩ないし昼夜の2回与えていました。

量に関しては食べるだけとされていますが、筆者の場合はSサイズコオロギを2~3匹、SSが手に入ればまさに食べるだけ与えるといった形です。

その理由としては、Sサイズ程度のコオロギの場合、どうしても量の微調整が難しいために、嘔吐につながることがあったからです。

SSサイズであれば比較的嘔吐のリスクが少なかったため、食べるだけ、実際には食べきった量を参考に、同じ量を与えるという形で与えていました。

ヤング~アダルト期のヒョウモントカゲモドキ

ある程度成長したヤング~アダルト期のレオパに関しては、成長に使われる栄養素がベビー期よりも減るので、体重に対する餌の量は減らすのがセオリーです。

筆者の場合は生後1年程度までは1日1回、体長15㎝以上になったら2~3日に1回程度に調整しています。

量は個体それぞれですが、アダルトになれば1回にLサイズコオロギを5匹~7匹程度で調整しています。

ヒョウモントカゲモドキがコオロギを食べない場合

稀に、ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与えても食べないということもあります。

これは単なる好みの可能性と、大きな問題の表れである可能性もあるので、できればチェックしてあげるといいでしょう。

ほかの活餌虫を与えてみる

餌を長期間食べないというのは、もちろんレオパへの健康への影響も考えられます。

原因を特定するため、またカロリーを確保するために、まずは食べる餌を探してみましょう。

コオロギを食べないのであれば、デュピアやミルワームなど。

もしヨーロッパイエコオロギを食べないのであればフタホシコオロギを、またはその逆も試してみる価値があると思います。

単純にコオロギが苦手なだけで、ほかの餌を食べてくれるのであれば、栄養バランスを考えたうえで餌をシフトするといいでしょう。

温度管理の確認

コオロギだけでなくほかの餌も食べてくれないという場合、まずは温度管理について今一度確認してみましょう。

変温動物において、温度は代謝に大きく影響し、エサ食いへの影響も大きいです。

気温を保つのは基本ですが、レオパの場合ケージの底面の温度も重要で、気温が十分でも底面が冷たいと代謝が落ちる傾向にあります。

フン・腹部の状態を確認

人間と同じようにレオパも便秘を起こすことがあり、便秘が長期化すると餌を食べなくなることがあります。

レオパは少なくとも1~2日に1回は排泄するので、もししばらくフンが見当たらないようであれば、便秘、もしくは排泄が上手くいっていない可能性もあります。

先ほど解説した温度の影響もありますし、排卵障害などの影響な可能性もあります。

いずれにせよお腹のハリがでていることもありますし、原因によっては逆に痩せていくこともあります。

異常がある場合は、早目に動物病院で診察してもらう方が良いでしょう。

コオロギの増やし方

最初に紹介した通り、コオロギは家庭でも繁殖させやすく、コストを安く抑えることができるのも大きな魅力です。

今後別途細かく紹介するので今回はさわりだけですが、コオロギを繁殖させる場合のイメージを掴むためにも、ちょっとだけ紹介しておきます。

コオロギの繁殖に必要なもの

コオロギのキープする場合もですが、まずは大きめのケースは必要になります。

実際ヒョウモントカゲモドキを飼育するケースより大きなものが必要になり、筆者宅では20Lの小さめの衣装ケースを使用しています。

あとは卵を産み付けるための土やキッチンペーパーの産卵床、隠れるための卵パックなども必要になります。

時期や地域によっては、パネルヒーターでケージ内を28~30度程度に保つ必要もあります。

もちろんしっかり成熟したオスメスのコオロギも、最低でも10ペアは必要です。

繁殖の流れ

基本的には広いケースに、水分と餌、隠れ家、産卵床を入れて気温が十分なら勝手に繁殖します。

産卵が見込まれる場合は産卵床が常時湿るように、最低限の霧吹きを行います。

卵はそのままほおっておくと種親に食べられたり、土を掘り返されて孵化率が下がるので、設置して1週間ほど経ったら別なケースでキープするといいでしょう。

生まれたばかりのコオロギに隠れ家はまだ必要ないので、餌と水やりのためにぬらしたキッチンペーパーを毎日交換で与えるようにします。

早ければ1週間程度で小さいコオロギが見られ、スムーズに行けば孵化から大体1か月程度でMサイズぐらいにはなります。

最後に

今回はレオパの餌としてのコオロギについて、ざっと解説しました。

デュピアやミルワーム、人工餌やピンクマウスなどいろいろ試しましたが、やっぱり便利で、我が家のレオパも喜ぶのがコオロギです。

見た目はちょっと好きになれませんが、仕事でいやがおうにも扱ったこともあり、筆者も繁殖でなれました。

生き物を飼育するうえで重要なのは飼う生き物ファーストでしっかり管理してあげることなので、コオロギにはこだわらずとも、良いことは頑張ってやってあげるようにしてあげてくださいね。

やさしい熱帯魚さんサテライトでは熱帯魚を始めとしてヒョウモントカゲモドキなど爬虫類についてもプロの意見を交えながら解説していますので、ぜひまた遊びに来てくださいね!

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