エンゼルフィッシュは、アクアリストでなくても知っている熱帯魚の代表的な魚ですよね。
丈夫で飼いやすく、カラーも豊富なので初心者から上級者まで魅了する熱帯魚です。
とくに初心者においては、大きめで飼いやすい魚ということもあり、おすすめの魚です。
今回はエンゼルフィッシュを買ううえで覚えておいてほしい情報をまとめました。
学名::Pterophyllum
スズキ目ベラ亜目シクリッド科エンゼルフィッシュ属の3種類をおもにエンゼルフィッシュと呼びます。
具体的には
- スカラレ・エンゼル
- アルタム・エンゼル
- デュメリリィ・エンゼル
の3種類です。
よく流通しているものではスカラレ種が一般的で、改良によってさまざまなカラーを表していて美しいですね。
今回紹介する情報も、やさしい熱帯魚さんが飼育していたスカラレ種をもとに紹介しています。
原産地:アマゾン川
エンゼルフィッシュ(スカラレ)は野生にも生息していて、アマゾン川流域ではおなじみの魚です。
一部地域では食用にするという話も聞きますね。
生息域は弱酸性の場所が多く、ブラックウォーターのエリアにも生息しているので、流木などでブラックウォーターを再現してあげるのもおすすめです。
参考価格:300円〜
エンゼルフィッシュはブリード個体が安定して流通しているため、比較的低価格で購入できる熱帯魚です。
ただし安い個体はスカラレ種をもとにしたミックスなので、アルタム・エンゼルでは4000円以上、デュメリリィ・エンゼルでは2000円以上で流通することも多いです。
スカラレ種をもとにした改良種でも、特殊なカラーや形質をもつものは数千円で取引されることもあります。
体長:15cm程度
エンゼルフィッシュは特殊な体なので、どこを測るか難しいところですが、上下でだいたい20cm、幅でだいたい15cm程度です。
初心者にも飼育しやすい魚としては大きめなので、存在感もありますね。
種類によっては、特別にヒレが長いものもいます。
適切水温:24〜30℃
エンゼルフィッシュは熱帯魚の中でも高水温が好きな魚です。
最低でも24度が限界で、それ以下だと免疫力が下がるのか、尾腐れになる個体が頻発したこともありました。
日本の気候で言えば冬が厳しいので、冬はヒーターでやりすごせる分、夏の高水温に強い魚はむしろ飼いやすいと言えるかもしれませんね。
適切pH(ペーハー): 弱酸性〜中性
アマゾン川のほとんどが弱酸性なので、飼育下でも水質は弱酸性に調整しましょう。
成長すれば丈夫なので、安定していれば中性でも問題はないでしょう。
病気予防にもなり弱酸性の水を作るブラックウォーターもおすすめです。
流木などのでレイアウトすれば、かんたんにブラックウォーターの飼育水を再現できます。
寿命:5年ほど
エンゼルフィッシュはの寿命は5年程度といわれていますが、飼育下では10年以上生きた記録もあります。
やさしい熱帯魚さんで飼育していたエンゼルフィッシュも、おおよそ6年生きたので、飼育方法次第では長寿も目指せますね。
好んで食べる餌:アカムシ・肉食魚用の人工飼料 など
エンゼルフィッシュは食のいい魚で、基本的には熱帯魚用の餌を好んで食べてくれるでしょう。
もし高水温でキープしている場合は、高たんぱくな冷凍赤虫なども与えるようにしましょう。
いずれも水を汚しやすい餌なので、十分なろ過システムを作るのが飼育を成功させるカギになりますね。
飼育下での繁殖:かんたん
エンゼルフィッシュは、飼育下での繁殖も比較的かんたんに楽しめる魚です。
成熟したオスメスをペアで飼育していれば、自然とペアリングして水槽内のガラス面や水草などに卵を産み付けます。
孵化したあとも親がしばらく面倒を見るので、隔離はせずにブラインシュリンプなどの餌をあたえましょう。
やさしい熱帯魚さんからのワンポイント
エンゼルフィッシュは特徴的な体形ですが、水槽のレイアウトとの相性も非常にいい魚です。
飼育もかんたんなので、魚の調子が安定したら水槽内のレイアウトにも挑戦してみましょう。
流木を組んだレイアウトとの相性がとくにいいので、レイアウト初心者にもぴったりです。
総合的にみて、エンゼルフィッシュは初心者の味方になるおすすめの魚といえますね。