ベタには浮草!ベタ水槽に浮草を入れるメリットや枯らさないポイントをやさしく解説

ベタには浮草!ベタ水槽に浮草を入れるメリットや枯らさないポイントをやさしく解説

ベタは丈夫な魚で、水槽の設備もあまり必要なく、レイアウトにも凝ることが少ない魚です。

実際なくても悪影響はないですし、逆にレイアウトがベタを傷つけてしまうこともありますが、やはり殺風景なイメージはいなめないですよね。

そこでおすすめなのが浮草です。

水面に漂う様子はかわいらしいですし、じつは見た目以外にもメリットがあります。

そこで今回は、ベタ水槽に浮草を入れるメリットや枯らさないポイント、おすすめの浮草などをベタマニアの筆者がやさしく解説します!

ベタ水槽に浮草はベストマッチ!

ベタ

ベタはその独特な生態から、浮草との相性が非常にいい熱帯魚です。

もちろん一般的な底に植える水草でもいいのですが、個人的にはベタの水槽には浮草がぴったりだと考えています。

泡巣作りを助ける

ベタは繁殖やテリトリーのアピールのために、水面に泡をまとめて泡巣を作ります。

ベタ 稚魚

なんらかの分泌物で固めているようなのですが、所詮は水の泡なのですぐに崩れてしまいます。

浮草を入れるとこの泡巣の基礎になるため、泡巣がしっかりとまとまり、崩れにくくなります。

泡巣がないからといってベタが死んでしまうことはないのですが、生態を観察するのも熱帯魚飼育のだいご味なので、ベタのライフワークともいえる泡巣作りを助けるのは大きなメリットと言えますね。

繁殖環境づくりにも最適

ベタの繁殖では、さきほど紹介した泡巣が重要になります。

メスが生んだ卵をオスが泡巣にくっつけて孵化を待つからです。

また、稚魚の発育にはインフゾリアという微生物が必要になるのですが、浮草の根はインフゾリアが増えるのに適した環境なので、稚魚も盛んに浮草の根元をついばむ姿が見られます。

多めに入れておけば外敵を気にせずオスが安心して育児できるので、メリットが多いですね。

※稚魚が大きくなったときに与えるブラインシュリンプは、給餌時に塩分濃度を上げてしまうので、ブラインシュリンプを与えるタイミングで浮草は除去すると安心です。

水槽のコケを抑える

ベタの水槽にはろ過装置を入れにくいので、水の汚れが気になることもありますよね。

水草を入れるとコケの発生源になる養分の一部を栄養として消費してくれるのですが、浮草はそれに加えて水槽内を照らす日光をさえぎってくれるメリットがあります。

日光が遮られればコケの発生が抑制されるので、とくに養分の溜まりやすくコケの気になるベタ水槽にはおすすめですね。

見た目をよくしながらも泳ぐスペースを邪魔しない

ヒレの長い改良種のベタは、ワイルドベタに比べて小回りが苦手です。

なので水中にレイアウトアイテムを置いてしまうと、スペースを圧迫して泳ぎにくいような様子が見られることもあります。

浮草であれば水面にあるため泳ぐスペースを圧迫せず、かつ水槽のインテリア的価値もあがるのでいいですよね。

ベタ水槽におすすめの浮草3選と育成ポイント

では、実際に私がレイアウトに使ったことのある浮草と、それぞれの特徴を解説します。

もちろん紹介した以外の浮草もベタ水槽に合うものがあるので、ぜひ実際にお見せに出向いて好みの浮草を見つけてくださいね。

浮草の定番!『アマゾンフロッグピット』


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熱帯魚用の浮草といえばこれといってもいいほどの定番種です。

カエルが休めそうな丸い葉っぱがかわいらしいですね。

価格も安く、増やしやすいので初心者の方にもおすすめです。

アマゾンフロッグピット育成のポイント

アマゾンフロッグピットは浮草の中では育成しやすく、水中の養分が少なくても、光がある程度当たれば十分育ってくれます。

日光がベストですが、水温が高くなり、水草はもちろんベタにも悪影響があるので、できれば蛍光灯などを当てるのが望ましいです。

お店で選ぶ場合は、葉っぱに虎柄が出ていて葉に厚みがあるものがおすすめです。

存在感十分!『サルビニア ククラータ』


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縦に巻いた葉が密集するのが特徴的な浮草です。

緑色が濃く、こんもりと盛り上がった見た目で存在感も十分ですね。

ただしアマゾンフロッグピットに比べるとやや育成に気を使うので、しっかり育て方を覚えておきましょう。

サルビニア ククラータ育成のポイント

サルビニアも、アマゾンフロッグピットと同じく育成には十分な光があれば育ってくれます。

ただしやや低水温・低気温に弱く、冬場に枯らしてしまう人も少なくありません。(実際私も一度枯らしてしまいました。)

水温はベタのためにもちろん保温するかと思いますが、気温も少し気を付けて25度を下回らないように注意しましょう。

もし室温を維持するのが難しければ、水槽に蓋をするのでも水温の上昇に合わせてある程度の気温を保てるので枯れにくくなります。

不規則な形が面白い!『サンショウモ』


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サンショウの葉に似ていることが名前の由来で、日本にも自生する水草です。

浮く葉と沈む葉が均等に生えそろうので、サンショウモ1株だけでも見た目にインパクトがありますね。

ややデリケートな面があるので、導入するときはすこし注意が必要です。

サンショウモ育成のポイント

サンショウモはこれまで紹介した浮草と違い、育成条件がややシビアです。

まず水質に関しては弱酸性~中性を好み、アルカリ性に傾くと葉が枯れてくることがあります。

またやや養分を欲する傾向にあるので、水替え頻度を少し落としてあげて、フンや食べ残しなどの汚れはスポイトなどで除去してあげるといいでしょう。

もちろん十分な光も必要です。

まとめ

ベタはその生態から、浮草との相性が非常にいい熱帯魚です。

ぜひ浮草を入れてあげてほしい反面、浮草も種類によっては育成にクセがあるものもあります。

浮草の管理はもちろんですが、それによってベタに負担がかからないよう注意してあげてくださいね。

やさしい熱帯魚さんサテライトではこの他にもベタに関しての情報を多数紹介していますので、興味のある方はぜひまた遊びに来てくださいね!

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