生き物の飼育には、餌の与え方が非常に重要です。
犬や猫であれば与え方も確立されていますが、アカハライモリだと表情もわかりにくいですし、どれぐらいの量をどれぐらいの頻度で与えればいいかわかりませんよね。
そこで今回は、アカハライモリの餌の種類や量、与える頻度について元熱帯魚屋さんが解説します!
アカハライモリが大好きな餌は?

アカハライモリはかわいい顔をしていますが、優秀なハンターで、肉食性の動物です。
このため飼育下のエサについても、肉食性の餌を用意する必要があります。
必ずしも生きたものでなくても構いませんが、必要な栄養をしっかり摂取できるものを用意してげましょう。
また、種類によっては消化しにくいものもあるので、頻度や量を調整してあげるようにしてくださいね。
冷凍アカムシ
蚊の幼虫で、いわゆるボウフラを冷凍したものです。
蚊の幼虫というとちょっとウッと思う方もいるかもしれませんが、入手しやすく、アカハライモリがとても好む餌です。
ただし冷凍なので冷凍庫で保管しなければならず、家族の理解を得るのが少し大変かもしれませんね。
与えるときも、蚊と同じかゆみ成分があるので、ピンセットで与えるなど、すこし扱いが面倒なのもデメリット。
また、栄養バランスもやや偏っているので、アカムシだけでなく、ほかの餌と一緒に与えるのがおすすめです。
アカハライモリ用の配合飼料
アカハライモリもペットとして一般的な生き物になってきたので、専用の餌が増えてきました。
ウーパールーパーの餌と共通で販売している場合もありますね。
価格も安いですし、栄養価も考えられているので、基本的にはこれだけ与えていてもOKです。
まれに食べない場合もあるので、その場合は冷凍アカムシや生き餌で補いましょう。
亀用の餌
亀用の餌も、アカハライモリに十分な栄養を含んでいます。
嗜好性はややアカハライモリ用の餌に劣りますが、水面に浮く浮上性、底に沈む沈下性を選べるので、アカハライモリが食べやすいものを選べるのがメリット。
こちらもまれに食べない場合があるので冷凍アカムシや生き餌、アカハライモリ専用の餌などで補うようにしましょう。
肉食魚用配合飼料
ナマズやポリプテルスなど、底を泳ぐ熱帯魚用の配合飼料も、アカハライモリは好んで食べます。
水を含んで沈みますし、柔らかく呑み込みやすいのでアカハライモリ用の餌にとても似ていますね。
消化もしやすいですし、基本の餌としても使えます。
管理人宅のアカハライモリには、キョーリンのミニキャットを与えています。
栄養成分表もアカハライモリ用の餌に近いですが、ほかの飼育動物にも与えられますし、容量が多いのでこれを選んでいます。
メダカ・エビ・イトミミズなど生き餌
野生のアカハライモリは、小魚や甲殻類などを捕まえて食べています。
飼育しているアカハライモリもその本能が残っているので、メダカやミナミヌマエビなどの生き餌を活発に食べます。
イトミミズも、専門の熱帯魚屋さんであれば扱っていることが多く、栄養価も高いですし食べやすいのでおすすめです。
ただしキープが難しいので、すぐに与えられる量だけを購入するようにしましょう。
ただし、餌を取るのが上手な個体と下手な個体がいるので、十分に食べることができない場合があります。
また、コストも高く、消化もしにくいので、おやつとして与えるのがおすすめです。
アカハライモリの餌の頻度と量

アカハライモリの健康のためには、餌の頻度や量も重要です。
もちろん足りないと栄養失調になりますし、量が多すぎると内臓に負担がかかったり、肥満になってしまうこともあります。
適切な餌の頻度と量は、アカハライモリの大きさや時期によっても違うので、よく観察して適切に給餌しましょう。
若いアカハライモリの場合
体長が5㎝ぐらいまでの若いアカハライモリの場合、まだまだ成長途中です。
たくさん食べて成長し、たくさん脱皮します。
とくに脱皮にはたんぱく質を消費するので、餌の量も必要になります。
ただし、まだ消化器官も発達途中で、たくさん餌を与えると負担になってしまいます。
とくに生き餌など消化しにくいものにかんしては、まだ与えず、アカハライモリ用の配合飼料がおすすめです。
キョーリンミニキャットやひかりウーパールーパーであれば、体長1㎝×2粒程度を目安に、1日2~3回に分けて与えてあげてください。
成長したアカハライモリの場合
アカハライモリは、体長が8㎝を超えてくるともう大人です。
生き餌もうまく食べて、消化できるようになります。
体が大きくなったら餌の量も多くなると思いきや、このサイズになると成長に使う栄養が少なくて済むので、餌の量は少なくてOKです。
頻度も、2~3日に1回でも十分で、かなり餌の消費量は少なくなります。
キョーリンミニキャットやひかりウーパールーパーであれば、体長1㎝×1粒程度を目安にしてください。
暖かい時期・ヒーターで保温している場合
暖かい時期になるとアカハライモリは活発になり、消費カロリーも大きくなります。
水温が20度を超えるような日が続いたり、ヒーターをつけている場合などは、餌の量も多くしてあげるといいでしょう。
量でいえば、1.5倍程度まで増やしてもOKです。
ただし、水温が高くなると、餌の食べ残しやフンなどが水質悪化につながりやすくなるので、食べ残さない量を与え、食べ残しやフンは掃除してあげるようにしましょう。
異常が、アカハライモリの給餌の注意点でした。
もちろんこれに限らず、飼っているアカハライモリの状態をよく観察して、餌の量などを調整してあげてくださいね。
優しい熱帯魚さんサテライトではこれ以外にもアカハライモリの飼育について、元熱帯魚屋さんが解説していますので、お時間ある方はぜひ読んでみてくださいね。