コオロギがどうしても苦手!コオロギ以外にヒョウモントカゲモドキが好む餌を徹底解説

コオロギがどうしても苦手!コオロギ以外にヒョウモントカゲモドキが好む餌を徹底解説

ヒョウモントカゲモドキは女性にも人気の高い爬虫類で、お店にもよく女性の姿が見られます。

筆者の友人でもヒョウモントカゲモドキに興味があるという女性の方がいますが、主食にコオロギを勧めたところ、どうもしり込みしてしまいました。

実際、コオロギはヒョウモントカゲモドキの主食としておすすめの餌なのですが、もちろん必ずコオロギでなければいけないというわけでなく、ほかの餌で育成することもできます。

というわけで今回は、ヒョウモントカゲモドキにおすすめの、コオロギ以外の餌について解説します。

そもそもなぜレオパにコオロギがおすすめなの?

ヒョウモントカゲモドキ

コオロギはヒョウモントカゲモドキに限らず、肉食性(昆虫食性)の爬虫類や両生類の餌として、ベターなものとして知られています。

これから紹介する通り、コオロギ以外の餌でもヒョウモントカゲモドキを健康に飼育することは可能なのですが、それらと比較するためにも、コオロギのメリットについて軽く紹介しておこうと思います。

栄養バランスが整えやすい

コオロギ最大のメリットは、ヒョウモントカゲモドキにとって必要な栄養素を整えやすい点にあります。
脂質とたんぱく質のバランスが良く、肥満のリスクが少ない特徴があります。
ただし、コオロギに限らずカルシウムは不足しがちなので、ダスティングによる調整は必須ですが、逆にそれだけで調整できるほど栄養バランスが整っているといえます。

入手しやすい

コオロギは爬虫類の餌としてよく流通しているので、購入しやすいのもメリットです。
価格も10~20円前後と低コストなのも魅力でしょう。
コオロギは大量購入してのキープがやや面倒なので、例えば1週間分ずつ購入するなど、こまめに買いに行ければキープの手間も省けますね。

繁殖させやすい

コオロギは気温が安定していれば比較的繁殖が容易なので、飼育コストを安くできるのもメリットです。
大きめのケースをいくつか用意しなければいけませんが、その設備を考えても与える分をすべて買うことを考えると半年程度で元を取れるので、餌のためにコオロギを繁殖させているという方も多いですね。
筆者は保温にコストがかかるので、春から秋まで繁殖させて与えています。

逃げたときのリスクが少ない

個人的にはこれが一番大きいのですが、もし逃げたときのリスクが比較的少ないというメリットもあります。
のちほど紹介したデュピアなどは室内で繁殖してしまうリスクもあるため、逃がさないための対処が結構面倒だったりします。
コオロギも逃がさないようにするべきではありますが、室内で勝手に繁殖することはほぼないので、ある程度安心ではありますね。

コオロギ以外にレオパが好む餌

コオロギ以外のレオパが好む餌について解説していきます。

上記したコオロギのメリットと比較し、レオパにとって健康な餌と言えるのかも解説しますので、それぞれの特性を考えたうえで与えるか判断していただければと思います。

デュピア

コオロギと比較しても、栄養面については劣らない餌虫です。

高たんぱくで比較的脂質も低く、動物性植物性に限らずいろいろな餌を食べるので、ガットローディングも容易なのもメリットです。

さらにコオロギよりもキープが容易で、大量購入もしやすいのも大きなメリットでしょう。

繁殖もさせやすく、コオロギと比較しても簡単に増やせるのもありがたいです。

ただしこれゴキブリの一種で、写真はまだ幼体なのでましですが、大きくなるとかなりゴキブリなので、苦手な人はダメかとおもいます。

またゴキブリと同じく、ある程度の数オスメスが逃げると室内でも繁殖してしまうので、管理には細心の注意が必要でしょう。
隠れるのも得意なので、ケージ内にばらまいて与える方法は適しておらず、食べられずに脱走するというリスクもあります。

また、大きくなるとヒョウモントカゲモドキにとってやや大きすぎるので、コンスタントに与えないと処理に困るという問題もあります。

筆者も一時期デュピアを中心に与えていた時期がありましたが、デュピアのケースをひっくり返して肝を冷やした経験から、今はコオロギが品切れだったときなど、特別な理由がなければ与えていません。

ミルワーム

ミルワームも爬虫類や鳥の餌として人気が高く、よく流通しています。

嗜好性が高く、食欲や体力が落ちたヒョウモントカゲモドキには、筆者もよく与える餌虫です。

比較的低コストで、プリンカップに大量に入って200~400円と、コオロギなどと比較してもカロリーベースでかなり安く流通しています。

またキープも比較的容易で、管理は基本的に野菜などを入れるだけなのもメリットですね。ガットローディングもしやすいです。

ただし栄養バランスが悪く、たんぱく質も豊富ですが脂質が多いため、肥満の原因になりかねません。
筆者の飼育個体にも、捕食が下手でミルワームだけを与えていた個体において、脇ポコなど肥満の傾向が見られました。

またサナギを経て甲虫に成長する虫なのですが、サナギは比較的喜んで食べるものの、口中になるとレオパはほぼ食べてくれないので、サナギになったらなるべく早く与えなければいけないのもややデメリットでしょう。

健康な成体のヒョウモントカゲモドキにおいてはほぼ影響ないのですが、ワーム系の餌虫は表皮が硬く消化に劣るので、ベビーなどでは嘔吐の原因にもなりえます。

また、ミルワームは肉を千切れるほど強い顎を持っているので、与えるときはヒョウモントカゲモドキに害を与えないように、頭を外す(切り落とす)下処理が必要なので、コオロギが苦手だから代替えの餌にという方にはお勧めしにくいというのもあります。

筆者の場合は、やや拒食気味の個体に与えるためにも常時用意はしていますが、メインの餌として与えることは、栄養バランスの面からおすすめはしません。

ピンクマウス

ピンクマウスは簡単に言えばネズミの冷凍で、肉食性の爬虫類の餌としては定番の餌の一つです。

比較的高たんぱくで、脂質も過度に高くはないですが、一匹あたりの栄養価が高すぎるので、量の調整は必要です。

また、生き餌と違って動かないので比較的嗜好性が低く、慣れない個体は食べないことも多いです。

比較的コストも高いので、常時与える餌としてはデメリットになるでしょう。

食べてくれるならたまのおやつや、痩せ気味の個体の栄養補助としてはおすすめなのですが、主食としての利用は難しいといっても良いかと思います。

人工餌

レオパドライ

意外に思われるかもしれませんが、個人的には人工餌を食べてくれるならそれに越したことはないと考えています。

栄養バランスももちろん良いですし、コストも安い上に、キープの手間もありません。(一部要冷蔵ですが)

筆者も人工餌を中心に与えてベビーから育成した個体がいますが、餌虫だけで育成した個体よりもしっかり成長しましたし、なにより排泄トラブルがなかったので安心感が強かったですね。

ただ問題が食べてくれないことがとても多いことで、どんなに栄養価が高くても食べてくれなければ意味がありません。
大体6~7割の個体は人工餌を食べてくれるようになりますが、昨日まで食べていたのに突然食べなくなるということもありますし、餌虫をあげたくないから人工餌で飼育する、というのは推奨しません。

人工餌での飼育を前提にヒョウモントカゲモドキを迎えるのではなく、あくまでも餌虫を与える覚悟を持ったうえで、人工餌での飼育を擦るようにしましょう。

最後に

ヒョウモントカゲモドキに限らず、餌は生き物の健康の基本です。

紹介した通りヒョウモントカゲモドキの餌はコオロギに限りませんが、そのほかの餌にもデメリットはあり、ヒョウモントカゲモドキを飼育する以上はどこかのデメリットを飲み込んで餌を用意しなければいけません。

個人的には生き物にベストな環境を整えられなければ飼育するべきではないと考えていますので、コオロギが苦手な気持ちを我慢できないのであれば、コオロギが必要ない生き物を買うという選択肢も持ってほしいなと思います。

当サイトではほかにもヒョウモントカゲモドキや熱帯魚についての飼育方法を解説していますので、興味がある方はぜひまた遊びに来てくださいね。

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