ヒョウモントカゲモドキは大きな目がチャームポイントですよね。
しかし目のトラブルはとても多く、悩まされることも少なくありません。
幸い筆者宅のレオパは数年、数個体にわたってこれまで順調だったのですが、ここにきて目が開かないトラブルに見舞われ、今回は無事治療できたのでここに記録しておきます。
レオパは目のトラブルが多い
ヒョウモントカゲモドキは、大きな瞳がとてもチャーングなエキゾチックアニマルですよね。
ヒョウモントカゲモドキは本来丈夫な生き物ですが、目に関してはとても弱く、失明してしまうと再生しません。
レオパの目が開かないとどうなる?
ヒョウモントカゲモドキによく起こるトラブルの中でも、目のトラブルは早期治療が必要です。
エサが取れないと衰弱してどんどん治療効果が薄れますし、失明のリスクや、最悪そのまま死んでしまうこともあります。
片目が見えないだけでも、距離感がつかめなくなるので生き餌はもちろん、ピンセットでの給餌も難しくなります。
強制給餌はヒョウモントカゲモドキ自身にも人間にも負担が大きいです。
悪化する前に、必ず獣医などにアドバイスを受け、適切に治療してあげましょう。
レオパの目のトラブルによくある原因
底砂など異物の混入
ヒョウモントカゲモドキは、人間のように涙を流す生き物ではないので、異物が混入してしまうと自分で取り除くのが難しいです。
とくに底砂が細かいものだと目に入るリスクが高く、異物が取り除けなくなると目を開けなくなることがあります。
元々乾燥地帯の生き物でもあるので、砂を底材に使うとナチュラルなレイアウトは可能ですが、リスクを考えるとおすすめしません。
結膜炎などの感染症
異物の混入とも繋がりますが、目にキズが付いたり、不衛生な飼育環境では、目に雑菌などが混入し、結膜炎を起こすことがあります。
ほかの部位で起こった感染症が目に転移することもあり、その場合は目以外にも症状が現れることがあります。
栄養不足や水分不足、温度不足など免疫力が下がる状況でも起こりやすくなります。
脱皮不全
爬虫類は定期的に脱皮しますが、飼育下のヒョウモントカゲモドキは脱皮に失敗することも非常に多いです。
とくに目の周りは脱皮不全が起こりやすく、まぶたの内側に古い表皮が残ると、目に巻き込んでしまい、目が開けられなくなることがあります。
脱皮不全の原因には栄養失調や湿度不足、温度不足などの原因があり、日常の管理が重要です。
栄養(水分)失調
異物や病原菌などの原因がない場合でも、体調のバランスを崩したことをきっかけに、目が開かなくなってしまうこともあります。
その原因として栄養失調や水分不足など、給仕のトラブルも考えなければいけません。
身体機能の維持にはバランスが重要なので、普段の給仕をこまめに適切なものを与えましょう。
目が開かないレオパの治療記録
我が家のレオパも目が開かなくなり、幸い治療に成功し、今では元気になりました。
原因は脱皮不全で、まぶたの裏に残った皮膚が、まぶたの開閉を邪魔していたのです。
治療法は湿度の見直しと目薬の点眼で、抗生物質入りの目薬で治療しました。
1日2~3回の点眼で、1週間かけてまぶたの裏に残った皮膚を軟化させて取り除き、その後徐々に目が普段通りに開くようになりました。
点眼方法が結構難しくて、完全に目をつぶっていると、ただ塗っても効果はありません。
綿棒に目薬をたっぷりしみ込ませて、最初はまぶたを濡らして、少しずつ開いてあげてから点眼しました。
目が開かなくなってから数日加湿で様子を見ていましたが、おそらく治療開始まで時間がかかっていれば、失明のリスクや、餌をとれないことによる栄養失調で死んでいた可能性もあったでしょう。
まとめ普段の管理で予防・早期発見しよう
今我が家のレオパに症状が出たことで痛感したのが、早期発見と予防の重要さです。
目は一度ダメになってしまうと治らないリスクが非常に高いので、適切な管理をして壊滅的なダメージを与えるリスクを下げ、早期発見して治療してあげることが、レオパ自身の負担も、飼い主の心理的、時間的、経済的な負担も少なくなります。
この記事を検索している時点で何かしらの症状が出ている場合もあるかと思いますが、まずは迷わず動物病院で診断を受け、早急に対処してあげましょう。