パルダリウムは長い時間を掛けて育てていくため、立ち上げ時のレイアウトは非常に重要になってきます。
長い付き合いになるパルダリウムなので、納得のいくレイアウトにしたいですね。
ということで今回は、パルダリウムを立ち上げる時に使用する設備とレイアウトのコツや維持のポイントについてご紹介していきます!
今回この記事を執筆していただいたのは、youtubeチャンネルも人気上昇中の「native forest」さんです!
管理人も興味のあったパルダリウムについて、初心者にもわかりやすく、とても魅力的に解説していただきました。
ページの最後にはyoutubeチャンネルへのリンクも掲載していますので、ぜひyoutubeも合わせてお楽しみください。
パルダリウム立ち上げに必要なもの5選
水槽orケージ
パルダリウムを立ち上げる際に必ず必要な設備が「水槽」または「ケージ」です。
水槽は皆さんが想像する通りのアクアリウムで使用するものです。
ケージとは、爬虫類用やパルダリウム専用の扉が前開きになっている物の事をここでは指します。
簡単に特徴を説明すると、水槽は比較的手に入りやすく値段が安いので初心者の方でも手を出しやすいです。
しかし、立ち上げ時やメンテナンスをする時には、上部からしか手を入れて作業が出来ないため、少しやりづらさがあります。
次にケージについて、水槽に比べると少しお値段がしますが、扱いやすさや見栄えでいうとケージの方が断然良いです。
扉が前開き式になっているものが多いので、作業をしやすいですし、鑑賞性や利便性が高い物が多いです。
筆者がオススメするケージは、「Rain Forest パルダリウムケージプロ」という商品が最高のケージだと思っています!
少し高価ですので、予算に余裕がある方はこちらを購入する事をオススメします!
結論どちらでもパルダリウムを立ち上げる事が出来ますので、自分に合った方を選ぶと良いですね。
また、筆者が運営しているYouTubeチャンネル「native forest(ネイティブフォレスト)」で、パルダリウムの水槽orケージ選びについての動画をアップしていますので、そちらも是非ご覧ください!
LEDライト
植物の育成に欠かせないアイテムの一つ、「LEDライト」です!
LEDライトは、一般的なLED照明でも問題なく植物の育成は可能ですが、せっかくのパルダリウムは鑑賞性の高いアクアリウム用のLEDライトをオススメします!
その他にも、各アクアリウムメーカーから植物育成用ライトというのも販売されているので、そちらを使用すると効果的かと思います!
レイアウト素材
レイアウトの基盤となるレイアウト素材は、メインとして流木や石などを使用します。
アクアショップでは、多種多様な素材が手に入りやすいためオススメです。
また、イレギュラーな入手方法としては、自然の物を拾ってきてパルダリウムに使用することもあります。
自然の物ならばタダで手に入りますが、私有地や国立公園など採取禁止区域からは拾ってくる事が出来ないので、モラルを持って行動する事が大切ですね。
床材&造形材
床材について、結論から言うと、アクアリウムで使用する「ソイル」が初心者の方にはオススメです。
植物を育成する際に床材を選ぶ条件として、通気性・排水性・保水性が良いものが望ましいです。
アクアリウムソイルにはその条件が備わっているので、こちらをオススメします。
また、園芸用の赤玉土やピートモス、腐葉土なども使用する事は可能ですが、植物育成に慣れるまでは少し難易度が高いと思うので、最初のうちは避けた方が無難です。
次に、造形材とは、ケージや水槽の壁面に貼り付ける土の事を指します。
壁面に貼り付けることで、壁を這い登る植物の足場を作る他、レイアウトの雰囲気が格段に良くなります!オススメの造形材は、ピクタから販売されている「極床 造形君」です!
使い方も簡単で、造形材に水を混ぜてこねるだけですぐに使えます!
また、筆者が運営しているYouTubeチャンネル「native forest(ネイティブフォレスト)」でも、パルダリウムの床材の選び方について紹介していますので、そちらもご覧ください!
植物
パルダリウムで育成する植物については、「原種熱帯植物」や「水草」、「観葉植物」と高い湿度を必要とする植物を導入する事が出来ます!
詳しくは、「初心者でも大丈夫!パルダリウムで育てやすい植物を紹介!」で説明していますので、そちらをご覧ください!
パルダリウムをバランスよく見せるコツ
レイアウトの構図をイメージする
パルダリウムを立ち上げる時に、レイアウトの構図をイメージする事は大切です。
案外、思い付きでレイアウトしても上手く行くときもありますが、流木や石、植物の配置をイメージしてレイアウトした方が、後々の失敗は少なくて済みます。
レイアウト素材や植物は少なめに
ついつい、レイアウト素材や植物を買いすぎて余ってしまう事がよくあります。
イメージより少なめに購入するくらいが丁度良いと思いますよ!
さらに、立ち上げ当初は少し寂しいくらいのレイアウトの方が植物が育ってきた時にバランスが良くなる事が多いです。
前景・中景・後景を意識する
水草水槽の立ち上げ同様、背の低い植物を前景~後景の順に植えていく事がレイアウトを綺麗に見せるコツです!
せっかく植えた植物が大きな植物の影で隠れてしまってはもったいないですよね。
また、生き物を飼育する場合は、行動できる範囲の広さを確保するように植栽していくのも大切なポイントです!
導入する植物の自生地をイメージする
パルダリウムに導入する植物が決まったら、その植物の自生地をイメージしましょう!
”木々が生い茂っている低地に自生している性質”があれば、なるべく光が当たりづらい流木の陰に植栽したり、”木に活着して光をよく浴びる性質”があれば、光がよく当たるケージ上部に配置するなど、自生地をイメージしながら植栽していくと、植物が元気に育ってくれるはずです!
パルダリウムの管理について~キレイに維持するコツ
温度・湿度・照度を意識する
植物育成で大切な、「温度・湿度・照度」を意識して環境を作る事が、植物育成には大切です!
はじめのうちはなかなか感覚が掴めないと思いますが、よく観察する事で、植物の状態が分かってくると思います!
一度植えたらそっとしておく
植物を一度植栽したら、しばらくは動かさないようにしましょう!
植え込んだ直後の根はダメージを負っていますので、根を回復させてあげる必要があります。
人間も同じく何度も何度も引越しをすると、疲れて体調を崩してしまう事と同じですね!
爬虫類など生き物を飼育する場合
生き物を飼育すると、植物の成長が確然に違います。
理由としては、生き物のフンが植物の栄養になりますし、生き物が動き回り、植物に良い刺激や風を与えるためです。
しかし、植物のみでパルダリウムを維持することも問題なく出来ますので、無理に生き物を飼育する必要はありません。
しっかりとお世話出来るのであれば、生き物を導入するといい結果が現れてくれることでしょう。
まとめ
今回は3記事に渡り、パルダリウムについて細かくお伝えしてきましたが、パルダリウムはいたってシンプルで難しいことはないのです。
この記事を読んで、少しでもパルダリウムの魅力を感じて頂けたら嬉しく思いますし、さらにパルダリウムを始めてみよう!と思ってくれる方がいれば、本当に有難い限りです!
小さな自然を自宅で楽しむ”パルダリウム”
ケージを眺めながらリラックスするひとときは最高ですよ。皆さんも是非味わってみてください。
おすすめのyoutubeチャンネルのご案内
今回3回にわたってパルダリウムの魅力を紹介してくれたのは、「native forest」さんです!
運営するyoutubeチャンネルも人気上昇中で、管理人もチャンネル登録して、日々楽しませていただいています。
やわらかで分かりやすく、パルダリウムや爬虫類の魅力を紹介されていますので、この記事でパルダリウムに興味を持った方は、ぜひ 「native forest」さんのyoutubeチャンネルも見てみてくださいね!