古くからの趣味として認知、愛されているアクアリウムに続き、最近、注目を浴び始めているのが、「パルダリウム」です。
一言で言えば、「アクアリウムの陸上版」といったところでしょうか。
今回は、そんなパルダリウムをはじめたくなるであろう魅力をお伝えしていきます!
今回この記事を執筆していただいたのは、youtubeチャンネルも人気上昇中の「native forest」さんです!
管理人も興味のあったパルダリウムについて、初心者にもわかりやすく、とても魅力的に解説していただきました。
ページの最後にはyoutubeチャンネルへのリンクも掲載していますので、ぜひyoutubeも合わせてお楽しみください。
パルダリウムとは?
熱帯雨林を再現した小さなジャングル!
まず、パルダリウムとは、どのようなものなのかをご説明していきます。
かんたんに言えば、 ”パルダリウムとは、高温多湿で熱帯雨林の環境を再現したレイアウト” の事を指します。
赤道付近の東南アジアや中南米の環境がイメージ的には近いですね!
パルダリウムでは、主に熱帯性の植物を育成する事になります。
また、爬虫類や両生類などの小さな生き物を飼育することもあります。
植物や生き物を飼育するケージの中では、植物の光合成や生き物のフンを分解するバクテリアが定着するなど、小さな地球を育てるといっても過言ではありません。
壮大な事を言っているように感じるかもしれませんが、いたってシンプルかつ難しいものでは無いので、安心してくださいね。
アクアリウムやアクアテラリウムとの違い
古くから趣味として人気の”アクアリウム”や、アクアリウムから派生して認知されている”アクアテラリウム”は皆さんご存知でしょうか?
アクアリウムとは、「水中で植物や魚を飼育する事」を指し、アクアテラリウムは「水中部分と陸上部分を一つの水槽で再現し、植物や生き物を飼育する事」を指します。
では、パルダリウムは以上の二つとは何が違うのか?
ここに関しての解釈は明確には決まっていませんが、以上の二つは、温度や湿度など、環境の幅が広いのに対し、パルダリウムは「高温多湿」と言った、環境の幅が狭い事が特徴です。
要は熱帯雨林の環境を再現したものをパルダリウムと考えて良いかと思います。
また、パルダリウムは基本陸上のみですが、水たまりのような水辺を再現する事もあります。
イメージはつきましたか?では、次にパルダリウムで育てる植物についてです!
パルダリウムで育てる植物達
地球上の植物のほとんどが、熱帯~亜熱帯の地域に分布しています。
この事からも分かる通り、熱帯雨林の環境を再現した、パルダリウムは植物を育てる事に適した環境となります。
植物の種類については主に、熱帯雨林に自生する「原種熱帯植物」やアクアリウムで育てる「水草」、園芸店やホームセンターで販売されている「観葉植物」です。
詳しくは、「初心者でも大丈夫!パルダリウムで育てやすい植物を紹介!」で説明していますので、そちらの記事をチェックしてみてください!
パルダリウムで生き物の飼育は出来る?
どんな生き物を飼育する事が出来る?
まず、パルダリウムで生き物を飼育する事は「可能」です。
どのような生き物を飼育できるかというと、主に小型の爬虫類や両生類です。
中でも熱帯雨林に生息するカエルやイモリが人気ですね!
ペルーやエクアドルなどの中南米に分布しており、世界最強クラスの毒を持つ「ヤドクカエル」はパルダリウムで飼育するペットとして馴染みです。
あ、でも、飼育下でのヤドクガエルには強い毒がないと考えられているので安心してくださいね。
しかし、両生類には軽い毒を持つものが多いので、素手で触らないか、触った後は必ず手を洗うようにしましょう!
また、”ニホンアマガエル”や”オキナワシリケンイモリ”もパルダリウムで育成可能です!
フンのメンテナンスは基本不要
複雑なレイアウトをしたパルダリウムで生き物を飼育する時に、フンの掃除などのメンテナンスが大変と感じるのではないでしょうか?
しかし、一定期間経過したパルダリウムには、沢山のバクテリアが住み着いています。
そのバクテリアが、フンを分解してくれるので、基本掃除は不要です。
掃除をする場合は、ガラス面に着いたフンなどの汚れを拭くだけで十分なので、メンテナンスはかなり楽です!
生き物を飼育する場合の注意点は?
生き物を飼育する場合の注意点は、その生き物の生態をしっかり把握してあげることです。
暑さに弱ければケージを低い位置に配置したり、レイアウト素材や植物で木陰を作り、涼む場所を作ってあげるなど、工夫することが飼育のコツです!
飼育者はケージという小さな地球を管理している神様の様な存在で、ケージの生き物を生かすも殺すも飼育者次第なのです。
飼育するからには、生き物に愛を持って接してあげましょうね!
初心者でもパルダリウムは初めやすい!
低予算からスタートできる
アクアリウムなどと同じく、こだわれば、お金がかかる趣味ですが、小さな水槽に人工の水草と金魚を入れるだけでもアクアリウムですよね。
それと同じく、パルダリウムも水槽にポトスなどの観葉植物を一株入れた後に蓋をして、湿度を高く保つだけでも立派なパルダリウムです。
一見ハードルが高いと感じる趣味かもしれませんが、気軽に低予算ではじめる事ができますので、是非チャレンジして頂きたいです!
メンテナンスは最小限
パルダリウムは手がかからない趣味だと思います。
アクアリウムで考えると、水替えやコケ取りに加えて水草のトリミングとやる事が割と多いかもしれません。
この作業を楽しんで出来る方であれば良いのですが、少し億劫に感じてしまう方もいるのではないでしょうか?
一方パルダリウムは、2~3日に1度の霧吹きと1~2ヶ月に一度のトリミングのみですので、メンテナンスが面倒くさくてアクアリウムを始められなかった方にもオススメできそうです!
使える植物が多種多様で選び放題
パルダリウムで育成できる植物は多種多様で、カラフルな毒々しいものや光を青く反射するもの、キラキラと葉が輝いているものなど、個性的な種類が多いです。
そのため、自分の感性を活かしたレイアウトをしやすく、植物選びが楽しくてハマってしまうと思いますよ!
まとめ
パルダリウムの魅力が少しは伝わったでしょうか?
大自然の一部を切り取ったような風景をお部屋で楽しめる、新しい形のインドアグリーンに是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
次は、パルダリウムの主役となる植物について、ご紹介していきます!
おすすめyoutubeチャンネルのご案内
筆者が運営しているYouTubeチャンネル「native forest(ネイティブフォレスト)」でも、パルダリウムの魅力を発信していますので、よろしければご覧ください!
【YouTubeチャンネル】