魚は水中に酸素がなければ生きられないことはご存知ですよね。
ろ過装置や水草でも酸素は供給できますが、エアーポンプを設置するのが一般的です。
しかしエアーポンプは内部の振動が避けられず、音に悩まされる人も少なくありません。
そこで満を持して登場したのが…
NISSO MUTEシリーズ!
静音性を売りにして、数年前に登場し話題となったエアーポンプです。
これまで出力重視で購入しなかったのですが、今回近所のお店が残念ながら閉店になり、MUTE Sがセールで投げ売りされていたので購入してみました。
特徴は?
これまでのエアーポンプは、ドーム状のゴムを振動させることで空気を送り込む構造でした。
これによってどうしても振動音が出てしまうため、ブーンという音が響いてしまいます。
MUTEはというとその構造自体を使わず、ピエゾ素子を使っているため、従来のエアーポンプよりも静音というのが最大の売りですね。
ここらへんは公式Webサイトなどを参照してください。
かわいい3色展開
これ特にいいなと思ったポイントなんですが、おしゃれなんですよね。
これまで武骨で存在感のなかったエアーポンプを、パステルカラーで展開したのはすごく面白いと思いました。
緑ももちろんですが、これまでアクアリウム用品でピンクってすごく少なかったですよね。
壁掛け前提に薄型で、まるでモバイルバッテリーのような形なのもいい感じです。
MUTEを実使用レビュー
では実際に使って、簡単にレビューしてみようと思います。
前評判はいろいろと耳にしますがとくに音と、エアの排出量をチェックしてみましょう。
ちょっとうれしいおまけ付き
開封してみると、なにやら大きなおまけがついています。
1つは水槽にMUTEをくっつけるためのキスゴム。
これなにげにいままでなかったアイテムですが、ちょっと特殊な形なので、寿命が来ると入手するのが大変そうです。
もう1つは逆流防止弁。
これはエアーポンプの必需品でもあるので、つけてくれるのはうれしいですね。
実際の音はいかほど?
一番の売りは静かさというわけで、まずは音に注目してみましょう。
これ店員時代にお店でサンプルを置いていたことはあるんですが、何百というろ過装置と、大型のポンプを使っていた環境ではいまいちわからず。
ちょっと楽しみでもあります。
通電してみたイメージとしては、これはかなり静かな部類に入ると思いますね。
さすがに無音というわけではありませんが、静まり返った独身の部屋でもほぼ気にならないです。
音の質てきなものとしても、ブーンと低く響く従来のエアーポンプに比べて、ポーとマイルドな音なので、耳についても不快感はないですね。
といっても、音を文章で伝えるのは難しいので、データ化してみましょう。
最近は便利な世の中で、スマホアプリでデシベルメーターというものがあり、簡単に騒音を計れるようになりました。
比較対象として、GEXのイーエア(e~AIR)1000SBも一緒に計ってみようと思います。
振動によってぶつかり合うノイズを軽減するために間にキッチンペーパーを挟み、接触させて計測してみます。
まずはイーエア。
小型のエアーポンプでも少し音が気になるものですが、使っているとゴムがなじむのか我慢できるレベルにはなりますね。
結果は約72dB。混雑した車道に近い騒音とのことで、部屋で鳴っていると少し気になります。
次はMUTE S。
結果は52dB。静かな事務室に近い騒音とのことで、かなり静かなのが分かります。
しかも本体に耳をくっつけてこの騒音なので、実使用ではほぼ気にならず、気泡がはじける音のほうがはるかに大きいです。
静音性に関しては、MUTE Sが圧勝といってもいいかもしれませんね。
エアの量は?
今回MUTEにはピエゾ素子を使った新機構ということで、どれだけの出力があるのかも気になりますよね。
こちらもイーエア1000SBと比較してみようと思います。
まずはイーエアです。
かなり強めで、この実験に協力してもらった水槽にいるベタさんもビックリ。
これならいろいろなものに使えそうですが、逆にコックをかませて弱めてあげたほうがいいかもしれません。
こちらがMUTE Sのエアー量。
正直思っていたよりはるかに弱いですが、水槽1つぐらいなら十分そうですね。
ただ、底面フィルターとなるとちょっと非力になるかなと思います。
MUTE MやDC600などのラインナップではもっと強いので、底面フィルターなどエアリフト式でろ過するフィルターに使うなら、ちょっとランクを上げたほうがいいかもしれません。
今回はMUTE Sのレビューでした。
正直前評判がいまいちだったのであまり期待はしていなかったのですが、これはこれで使いどころのある魅力的な商品じゃないかなと思います。
静音性も高いですしデザインもいいので小型水槽にぴったりですね。
水槽にくっつけられるデザインも、ありそうでなかったアイデアだと思います。
残念だったのがエア量で、これだと本体1つに水槽一つのエアレーションが基本で、水作などのぶくぶくタイプの投げ込み式フィルターのみになりそうです。
ただコックが必要ないということを考えると、はじめから水槽1つに使おうという用途にはぴったりですね。
比較的価格も安いですし、こういった条件に合っているなら検討してみる価値は十分あると思います。
管理人が使った商品のレビューをどんどん追加していきますので、今後も優しい熱帯魚さんサテライトをぜひよろしくお願いします!